WEB制作現場において、デザイナーの役割は非常に大きなものです。
これは、昔も今も変わりません。

エンドユーザーが実際に見るものを決定する大切な工程です。

しかし、昨今このデザイナーの仕事が作業化してしまっていると感じます。
実際に、工程で見ると
要件定義→基本設計→画面設計→ビジュアルデザイン
となり、下流工程に位置しています。

この工程フォーマットと、縦割り業界の影響で、
多くのデザイナーがマクロな視点で、ものを考える力を失ってしまった気がします
多くのWEBデザイナーは今や実装の素材を作る「フォトショッパー※」に変わってしまいました。
※photoshopを使う人という造語です。

デザイナーの本来の役割に立ち返ってみる

デザイナーはデザインをする人です。
デザインは直訳すると設計。
もっとマクロで客観的な視点で課題を見つめ、
どうすれば課題が解決できるかということを、具体的にビジュアルとしてアウトプットし、
それを実現するためのエンジニアと調整をするというのが本来の姿です。

きっとそれは、「フォトショッピング※」だけではできません。
上流工程にどんどん入り込み、積極的にヒアリングを行い、具現化するための情報を集め、 データを見てデザインに反映する必要があります。
※photoshopを操作するという造語です。

column9

絵を描くだけではだめ

また、昨今のWEBは、技術革新によって、どんどんインタラクティブな動きや、
形状の変化が起こります。

そういったときに、Photoshopのデザインカンプだけで、表現できなければ、プロトタイプを作る必要もあると思います。
そんな時、簡単にコードを書いて、動きを見せられるスキルというのは必然であると思います
簡単にプロトタイプを作れるツールもたくさんあります。

 

デザインといえど、プロジェクトの中では、コミュニケーションの手段の一つです。
もっとも具体化されたコミュニケーションの手段です。
それだけに、クライアント課題や設計者の意図を正確に反映し、デザイナーの客観的な視点を盛り込み、最適な形・表現手法でアウトプットされるべきです。

また、デザイナーはエンジニアと互いに理解し合うことが大切です。
最新の技術情報にも、目を光らせ、より課題にフィットした表現を示していくことが大切です。

すべてのデザイナーの脱「フォトショッパー」を目指しています。

このエントリーをはてなブックマークに追加
LINEで送る