受託制作会社にいると、陥ってしまいがちな思考があると思います。
お客さんはなんでこんなにムチャぶりばっかりするんだろう……。
代理店の人って、スケジュール感が全くわかってない……。
オレたち奴隷じゃねーんだよ……。
ありえねぇぇぇぇぇぇっ!!!!
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,。∩ * もうどうにでもな~れ
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☆ ∪~ 。*゚
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きゃー!●●さん顔やばいっすよ! !
かつて自分もそんな風になっていた時期がありました。
そんな状況で、よくプロジェクトを完了させられますよね?
プロジェクト終盤のあの妙な一体感
でも、なんだかんだで、プロジェクト終盤にもなると制作も代理店さんも、
さらにお客さんまでも徹夜したりして、妙な一体感が生まれ、何とか終わらしてきた気がします。
そんでもって、最後は打ち上げやって、あれは辛かったねーっていう話をつまみに酒を飲んで、
達成感に酔い、なんとなく美しい思い出に変換して、忘れていく。
あの終盤の一体感って、最初から作れないのかな?って思います。
もっとキレイなカタチで…。
思うんですが、プロジェクトの序盤から中盤って、みんながみんな、最終的な着地点っていうのをそれぞれ思い描いてて、それぞれの理想形をバラバラに主張しちゃって、とっ散らかるんですよね。
関わる人が多ければ多いほど、とっ散らかってしまう。
最初からプロジェクトに関わる人の、意識を合わせるってことが一番大事なんですよね。
上下関係のないフラットな関係を築くことが大事
そのためには、クライアント・代理店・制作に上下関係があってはいけないと思います。
確かにお金の流れとしては、上から下に流れていきますし、企画レイヤーから実行レイヤーへと工程も上から下に流れます。
ただ、プロジェクトメンバーとしては、関わる人はフラットでなければならないと思うんですよね。
なぜなら、フラットでいなければ、コミュニケーションが成立しづらいから。
しっかりとした、意思の疎通ができないから。
意見がバラバラになってしまって、良いものが作れないから。
悲劇の作業奴隷を生んでしまう理由とは
プロジェクトメンバーがフラットになれない理由として、実は下流の制作にも結構大きな原因があると思います。
どうも、下流になればなるほど、「御用聞き化」が激しくなり、みんなが考えることと話し合うことを放棄しがちなんですよね。
下流になればなるほど、みんながプロジェクトのことを何も考えずに「作業」するようになります。
彼らの頭の中は、「プロジェクトを成功に導きたい」「良いプロジェクトにしたい」ではなく、 「作業を効率的にこなしたい」になってしまっています。
プロジェクトの中身には、興味なんてさらさらないので、納得出来ない修正に、腹をたてるだけで、「こうやった方がもっと簡単に、もっと良いものができますよ」という、意見は出てこないのです。
自ら奴隷になっちゃっているんですよね。ただの文句の多い奴隷に。
脱作業奴隷宣言を!
これを解決するために、チームのメンバーに少しずつやってほしいことがあります。
お客様も代理店さんも、みんな思っていることは同じ。良いプロジェクトを円滑に進めたい。
自分もそのプロジェクトに関わる限り、どうしたらより良いものができるか、 スムーズに進められるか、それらを頭を使って考えましょう。
上流で決まったことが、よくわからないなら、わかるまで聞きましょう。理由を聞きましょう。
理解した上で、作業ではなく、プロジェクトの一つのフェーズを進めましょう。
問題があるなら、しっかりと伝えましょう。
相手にちゃんと伝わっているか、確かめましょう。
そうやって、少しずつ上流を理解できるようにしていきましょう。
画面ばかり見て、「作業」に没頭しているようでは、何も解決されません。
Google先生は、技術や方法論は教えてくれます。
でも、そのプロジェクトがうまくいくかは、教えてくれません。
まずは、自分がコミュニケーションできる範囲を少しでも広げていく努力をしましょう。
そして、序盤から一人のクリエーターとして、 しっかりとプロジェクトに参加できるようになっていってほしいと思うのです。